何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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「外に、行きたい?」
半ば唐突にそう聞くと、彼は書類には知らせていた手を止め、顔を上げた。
「は?」
怪訝そうに問い返す。
「いや、ずーっと城にこもりきりだから、どうかなぁと思って」
「どう、といわれても。仕事が多くてそんな暇無いんだが」
「目、悪くするよ?」
「今のところ大丈夫だ」
言って、また書類に目を落とす。
「フォリィア様」
扉を叩く音がして、男が顔を出した。
「どうした」
「来客です。どうしますか?」
「すぐ行く」
手早く机の上を片付けると、上着を取って部屋を横切る。
と、途中で足を止めて振り返る。
「休むなら隣に毛布があるから、そのまま横になるなよ」
「うん。いってらっしゃいー」
笑顔で手を振る。
彼は少し不思議そうな顔をして、けれどそのまま部屋を出て行った。
扉が閉まり、気配が遠ざかってから、ソファに深く座りなおす。
「ごめんねぇ」
ぽつり、と呟く。
「外には、出られないんだ」
忙しいのも、あるけどね、と呟き、彼はソファの背に頭を預けて目を閉じた。
半ば唐突にそう聞くと、彼は書類には知らせていた手を止め、顔を上げた。
「は?」
怪訝そうに問い返す。
「いや、ずーっと城にこもりきりだから、どうかなぁと思って」
「どう、といわれても。仕事が多くてそんな暇無いんだが」
「目、悪くするよ?」
「今のところ大丈夫だ」
言って、また書類に目を落とす。
「フォリィア様」
扉を叩く音がして、男が顔を出した。
「どうした」
「来客です。どうしますか?」
「すぐ行く」
手早く机の上を片付けると、上着を取って部屋を横切る。
と、途中で足を止めて振り返る。
「休むなら隣に毛布があるから、そのまま横になるなよ」
「うん。いってらっしゃいー」
笑顔で手を振る。
彼は少し不思議そうな顔をして、けれどそのまま部屋を出て行った。
扉が閉まり、気配が遠ざかってから、ソファに深く座りなおす。
「ごめんねぇ」
ぽつり、と呟く。
「外には、出られないんだ」
忙しいのも、あるけどね、と呟き、彼はソファの背に頭を預けて目を閉じた。
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