何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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その瞬間は何かの間違いだと思いたかった。
実際はほんの数瞬の出来事だろう。
さっきまで隣を歩いていた。
普通に話していた。
それが如何して、こんな事態になったのか。
何処からか飛んできた、それは矢だった。
鏃の鋭い銀色の。
細い、矢。
気づいたのは俺だけだった。
それは彼の背中に突き刺さり、彼をその場に倒した。
声もなかった。
地面に散る青銀色の長い髪。
じわり、と広がる赤は彼の血だ。
何が起きた、と頭が認識する前に、彼の身体は崩れ落ちた。
文字通り、跡形もなく。
彼の種族は死ぬと形を残さない。
だから、死んだのだ。
あのたった一本の細い矢で。
即死、なんて。
ありえない。
「ヴィオルウス!!」
悲痛に満ちた声は、周囲に降る無数の矢の中に紛れ、混乱し逃げ惑う人々には届かなかった。
実際はほんの数瞬の出来事だろう。
さっきまで隣を歩いていた。
普通に話していた。
それが如何して、こんな事態になったのか。
何処からか飛んできた、それは矢だった。
鏃の鋭い銀色の。
細い、矢。
気づいたのは俺だけだった。
それは彼の背中に突き刺さり、彼をその場に倒した。
声もなかった。
地面に散る青銀色の長い髪。
じわり、と広がる赤は彼の血だ。
何が起きた、と頭が認識する前に、彼の身体は崩れ落ちた。
文字通り、跡形もなく。
彼の種族は死ぬと形を残さない。
だから、死んだのだ。
あのたった一本の細い矢で。
即死、なんて。
ありえない。
「ヴィオルウス!!」
悲痛に満ちた声は、周囲に降る無数の矢の中に紛れ、混乱し逃げ惑う人々には届かなかった。
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