何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
さくさくと、手に持った穀物の皮を剥いていく。
のんびりやっているようにしか見えないのに、皮は瞬く間に剥かれていった。
手馴れた動作で、次の穀物を手に取る。
今日は珍しく外が明るかったから、皮むきを外でやることに決めて作業を始めてから大分経つ。
穀物はすでに粗方剥き終わっていた。
ふと物音が聞こえた気がして顔を上げると、近くにある扉が開いた。
「此処にいたか」
「ん? 俺に用?」
毛先だけが緑、という変わった髪色の彼は、背後を指差しながら言った。
「いや、少し厨房を借りようと思ってな」
「……誰も居なかった?」
首を傾げて問うと、彼は表情を険しくした。
「誰か居るはずなのか?」
「そりゃぁ当番のやつが……。いや、多分ちょっと席を外してるだけだと思う。俺もこれ終わったらそっち行くから、好きに使って良いよ」
「……わかった」
いかにも不承不承といった様子で頷くと、彼は扉を閉めた。
仕方ないな、とため息をついて、残りを急いで処理し始める。
彼が厨房のものを荒らすようなことは無いけれど、他のやつらが戻ってこなかった時に厄介なことになる。
(まぁいつものことか)
苦笑して、最後の一個を籠に放り込んだ。
のんびりやっているようにしか見えないのに、皮は瞬く間に剥かれていった。
手馴れた動作で、次の穀物を手に取る。
今日は珍しく外が明るかったから、皮むきを外でやることに決めて作業を始めてから大分経つ。
穀物はすでに粗方剥き終わっていた。
ふと物音が聞こえた気がして顔を上げると、近くにある扉が開いた。
「此処にいたか」
「ん? 俺に用?」
毛先だけが緑、という変わった髪色の彼は、背後を指差しながら言った。
「いや、少し厨房を借りようと思ってな」
「……誰も居なかった?」
首を傾げて問うと、彼は表情を険しくした。
「誰か居るはずなのか?」
「そりゃぁ当番のやつが……。いや、多分ちょっと席を外してるだけだと思う。俺もこれ終わったらそっち行くから、好きに使って良いよ」
「……わかった」
いかにも不承不承といった様子で頷くと、彼は扉を閉めた。
仕方ないな、とため息をついて、残りを急いで処理し始める。
彼が厨房のものを荒らすようなことは無いけれど、他のやつらが戻ってこなかった時に厄介なことになる。
(まぁいつものことか)
苦笑して、最後の一個を籠に放り込んだ。
Comment