何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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すいません。
最近4コマやってないなぁと思って。
しかし身長差があると描くの難しい…。
あと女の子描くの難s(ry
庭に向けて開け放たれた窓に腰掛け、空を見上げる。
今日は晴天で、厚着をしなくてもすむほどに暖かい。
微かに風が吹いて、後ろに流した髪を梳いていった。
「貴方が一人でいるとは珍しいですね」
掛けられた声に顔を上げると、此処に来て見慣れた二人が立っていた。
「レーウィス、とアリア?」
「何、ぼんやりして。アィルは?」
「今は薬室にいるよ。調剤は手伝えないから、なんとなく此処で」
「ぼんやり日向ぼっこですか。老成した年寄りのようですよ」
呆れ顔で言われた言葉に、アリアが笑う。
「そうよー。掃除でもしたら? この家無駄に広いんだから」
「掃除はアィルの方が上手なんだよ」
「上手になって見返してやればいいじゃない」
腰に手を当てるアリアに、レーウィスはまだ呆れた顔をしている。
「貴方は未だに掃除をすると物を壊しますけどね」
「う……。こ、壊れやすいものを置いているのがいけないのよ」
「貴方にかかったらみんな壊れやすいものですよ」
反論できずにアリアがレーウィスを上目遣いに睨む。
と、家の奥から足音がして、アィルが顔を出した。
「……おう。何だ来てたのか」
「薬は?」
「あぁ、あとは少し寝かせておくだけだ」
「では、私たちはこれで」
「じゃーねー」
手を振りながらその場を去っていった二人を見送りながら、アィルが首をかしげる。
「……? 何しに来たんだ?」
「さぁ。通りがかっただけみたいだよ」
「へぇ……」
今日は晴天で、厚着をしなくてもすむほどに暖かい。
微かに風が吹いて、後ろに流した髪を梳いていった。
「貴方が一人でいるとは珍しいですね」
掛けられた声に顔を上げると、此処に来て見慣れた二人が立っていた。
「レーウィス、とアリア?」
「何、ぼんやりして。アィルは?」
「今は薬室にいるよ。調剤は手伝えないから、なんとなく此処で」
「ぼんやり日向ぼっこですか。老成した年寄りのようですよ」
呆れ顔で言われた言葉に、アリアが笑う。
「そうよー。掃除でもしたら? この家無駄に広いんだから」
「掃除はアィルの方が上手なんだよ」
「上手になって見返してやればいいじゃない」
腰に手を当てるアリアに、レーウィスはまだ呆れた顔をしている。
「貴方は未だに掃除をすると物を壊しますけどね」
「う……。こ、壊れやすいものを置いているのがいけないのよ」
「貴方にかかったらみんな壊れやすいものですよ」
反論できずにアリアがレーウィスを上目遣いに睨む。
と、家の奥から足音がして、アィルが顔を出した。
「……おう。何だ来てたのか」
「薬は?」
「あぁ、あとは少し寝かせておくだけだ」
「では、私たちはこれで」
「じゃーねー」
手を振りながらその場を去っていった二人を見送りながら、アィルが首をかしげる。
「……? 何しに来たんだ?」
「さぁ。通りがかっただけみたいだよ」
「へぇ……」
世界観ー。
と考えてたら出てきた人たち(何
でもこれだとアレにするのは難しいのでちょっと却下。
うむ。
難しいね!
のみ で。
いやまともに描こうと思ったら上手く描けなかt(ry
…お題にしようと思ったら配布元が消えてたので新しいお題捜索中。
でも良さそうなの見つけたので次ぎお題やる時はそっちに行くかと。
「歌が、歌えるのか」
深い深い森の中、崩れ落ちた廃墟の石柱に腰掛けて弦を爪弾いていると、背後からそんな声が聞こえた。
草を踏む音はしなかった。
けれど、微かな衣擦れの音がした。
答えずに一度、弦を弾く。
「……歌が歌えるのなら、歌ってくれないか」
声は平静を装っていたが、滲み出るように疲れが聞き取れた。
暫くの沈黙のあと、彼がぽつりと言った。
「俺の歌は呪いの歌だ。死にたくなくばやめておけ」
耳に心地よい低音が、背後の気配を制す。
声はそれ自体が音楽のように響いたが、囁きほどの声音だったので少し掠れていた。
「……構わない」
背後の声が呟く。
同時に、どさりと重いものの落ちる音がして声が低い位置に来た。
「……死に際の、頼みだ……」
僅かに声が震えている。
彼は一音、高く弾くと、おもむろに歌いだした。
その途端、空間が鮮やかな色で満たされた。
その歌は低く流れるように、その場に浸透していく。
音と歌が溢れ、それに圧倒されて他の全ての音が掻き消える。
歌は、祈りだ。
最後の一節を歌い終え、竪琴の音が消えた時、背後の気配は完全に息絶えていた。
彼はため息をひとつ落として立ち上がると、荷物を持って立ち上がった。
慣れた手つきで、けれど大事そうに竪琴を抱え、彼はその場から歩き去った。
廃墟の傍らには死者が一人。
木漏れ日を浴びながら、石柱に凭れるように横たわっている。
身体は傷だらけだったが、その顔は何処か幸せそうに微笑んでいた。
深い深い森の中、崩れ落ちた廃墟の石柱に腰掛けて弦を爪弾いていると、背後からそんな声が聞こえた。
草を踏む音はしなかった。
けれど、微かな衣擦れの音がした。
答えずに一度、弦を弾く。
「……歌が歌えるのなら、歌ってくれないか」
声は平静を装っていたが、滲み出るように疲れが聞き取れた。
暫くの沈黙のあと、彼がぽつりと言った。
「俺の歌は呪いの歌だ。死にたくなくばやめておけ」
耳に心地よい低音が、背後の気配を制す。
声はそれ自体が音楽のように響いたが、囁きほどの声音だったので少し掠れていた。
「……構わない」
背後の声が呟く。
同時に、どさりと重いものの落ちる音がして声が低い位置に来た。
「……死に際の、頼みだ……」
僅かに声が震えている。
彼は一音、高く弾くと、おもむろに歌いだした。
その途端、空間が鮮やかな色で満たされた。
その歌は低く流れるように、その場に浸透していく。
音と歌が溢れ、それに圧倒されて他の全ての音が掻き消える。
歌は、祈りだ。
最後の一節を歌い終え、竪琴の音が消えた時、背後の気配は完全に息絶えていた。
彼はため息をひとつ落として立ち上がると、荷物を持って立ち上がった。
慣れた手つきで、けれど大事そうに竪琴を抱え、彼はその場から歩き去った。
廃墟の傍らには死者が一人。
木漏れ日を浴びながら、石柱に凭れるように横たわっている。
身体は傷だらけだったが、その顔は何処か幸せそうに微笑んでいた。