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何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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 いつもと同じように背を向けたルシェイドに、半ば呆然とした声でライナートが問う。
「お前、……知っていたのか?」
「何を?」
 振り向かずに淡々と言葉を紡ぐ。
「あの子がもう長くないことを? 病でもないのに短すぎた寿命のことかい?」
 意地が悪い、と思いながら、やりきれない感情を押し殺す。
「知っていたよ。――それが、どうかしたの?」
「知っていたなら!」
「何が出来た? 彼の死は律に反した代償なんだ。それとも彼が死んだほうが良かったとでも?」
 悲痛な、怒りを伴った声をさえぎって、殊更平坦な声で言いながら振り返る。
「……ッ、そうは言ってねぇだろ!」
 泣きそうな顔で、彼が声を絞り出す。
 泣きそう、ではない。
 彼は泣いていたのだ。
「そういうことだよ。他に方法なんて、なかった……」
「お前の力をもってしてもか」
「これ以上歪ませるわけにはいかない」
「それでも……!」
「彼の死を覆すなら、……この界を滅ぼすほどの歪みが必要だ。そしてこの界が滅びれば、他の界も連鎖して滅びる。バランスを欠いた天秤は、倒れるしかないからね」
 愕然と向けられた視線を冷徹に跳ね返しながら、さらに言葉を重ねた。
 憎んでくれて良い。
 助けなかったのは事実だ。
 泣いてやることもできない。

 だから、一緒に、嘆くこともできないんだ。

 視界が歪む。
 涙が出るのは悲しいからじゃない。
 どんなに想ったとしても。
 この手は、この腕は。
 決してあの人に届きはしない。
 それが痛いほどに分かってしまうからだ。
 自分に許されたのは、ただ彼の人を想って涙を流すことだけ。
 去っていく後ろ姿を、追いかけることさえままならずに。



ちょっと描いてみたくなったのに、どうもセーラー服着るには無理があるんじゃ…な人にしかならなくてちょっとへこんだ。

…周りにセーラー服とか無かったから本とかでしか見たこと無いんだよね…。

 扉に鍵をかけて、表通りへ向かう。
 何日かに一度、食料や日用品を買いに表通りまで出向く。
 表通りには行かなくとも、移動手段があるのでどんな遠い町でも行こうと思えば行くことができた。
 けれど、なんとなく、この町が気に入っていたのでよく表通りを使用していたし、だからこそ住み着いても居た。
 適当に買い物を済ませて、家に戻る。

 喧騒はいつもどおり。
 変わったところなど何もない。
 買ってきたものを整理して、椅子に腰を下ろす。
 薄暗い部屋内に視線をめぐらせ、細く息を吐いた。
 平和だ。
 それがつかの間に過ぎないとしても。
 今、この時だけは。



…薄めの色がみんな飛ぶなぁ…orz
女の子の体は描くの難しいです。
腰のラインは好きなんだけど(待て
水着にしようと思って諦めt(ry

そして最近絵ばっかりなのは文と違って頭をあんまり使わないから(コラ

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プロフィール
HN:
沖縞 御津 または 逆凪。
趣味:
絵描き文書き睡眠。
自己紹介:
のんびり人生万歳。
1日20時間ほど寝れるんじゃないかと最近本気で思う。
でもこの頃睡眠時間が1~6時間と不規則気味。ていうか足りない。
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