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何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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 傍にいるだけで救われるような。
 そんな気がしていた。
 たとえそれが錯覚に過ぎないのだとしても。

 小さく、小さく息を吐く。
 聞き取れないほどの、気づかれないほどのため息。

 たとえ盛大にため息を吐いたところで、誰かに聞かれる心配はなかった。
 この部屋には、自分しかいないのだから。
「……!」
 眼球の奥がずきりと痛む。
 それとわからないほどかすかに顔をしかめると、もたれていた椅子から立ち上がった。
 窓からは日の光がまばゆいほどに差し込んでいる。
 けれどその光は、彼が立つ場所へぎりぎりで届かない。
 くっきりとした境界へしばらく視線を落してから、彼はきびすを返した。
 鮮やかな赤い髪が後を追う。
 部屋に満ちる光に触れることなく、彼はその場を後にした。



ちょっと試し塗り。
…この塗り方は俺には無理だな。だって普段と差がわからない(笑)

これだけの風が吹いてたらまともに立ってられないと思います。

htmlのルールに、「何故」と問われると返答に困る今日この頃。



ということでお久しぶりです。
出かけてたり別の事してたりでずいぶん間が空きました。
丸三週間? ごめんなさい…。

暑くて仕方ないので最近の服装はこんな感じです。
つかPCつけてると暑いんだよ…。
かき氷食いてぇ。



つことで一人増やしてみた。
今度はちっちゃいよ!(何

「さぁ、選べ」
 声が響く。
 憔悴しきって動かない体に力を入れ、視線を上げる。
 目の前で静かに佇むのは、青年と言うにはまだ若い、少年のような人物だった。
 彼は厳しいまなざしで、答えを求める。

「選べ。人としての死か、異形としての生か」

 問い。
 その答えなど、もう最初から出ているのだ。
 迷うことは無い。
 迷う時期など、とうに過ぎた。
 唇を笑みの形に変え、掠れた声で、彼に応えた。
 彼は答えを聞くと目を閉じ、酷く厳かに、その右手を上げた。

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プロフィール
HN:
沖縞 御津 または 逆凪。
趣味:
絵描き文書き睡眠。
自己紹介:
のんびり人生万歳。
1日20時間ほど寝れるんじゃないかと最近本気で思う。
でもこの頃睡眠時間が1~6時間と不規則気味。ていうか足りない。
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