何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「アリア。あいつ見なかったか?」
「見てないわよ。どうかしたの?」
開いたままの扉を軽く叩いて声をかけると、模様替えをしていたのか身長よりも高い棚を抱えたアリアが首を傾げて応えた。
「あー、ちょっと出てくる、って言って帰ってこないんだが」
持っていた棚を、目的地であろう壁際に置くと、ちょっと待ってね、と言いおいて姿を消した。
見るとはなしに棚を見上げる。
大人二人がかりで持ち上げてもなお重そうな棚を、先ほどアリアは特に苦しそうでもなく運んでいた。
「相変わらず力持ちだな……」
ぽつりと呟いて、戻ってくるのを待つ。
程なくしてアリアが小走りに戻ってきた。
「レーウィスに聞いたんだけど、今は城に行ってるそうよ」
「あぁ、そうか。……迷子じゃないならいい」
「帰り道に迷わなければ、今日の夜には戻ると思うわ。急ぎの用事があるなら言付けるけど?」
軽く言われ、いや、と断る。
アリアは少し考えるように首をかしげて、部屋を見回した。
「うーん。アィルは今日忙しいの?」
「いや、そんなことはないよ」
きょとんとして答えると、アリアは笑って言った。
「じゃあ手伝っていって。途中で帰ってきてもいいように、こっちに居るって言っとくから」
「……良いけど、俺はお前ほど力ないぞ」
「そんなのわかってるわよ。あたし器用じゃないから、細かい作業をお願いしたいの」
「そういうことなら、手伝おう」
頷いて入ってきたアィルに、アリアは笑顔で迎えた。
「見てないわよ。どうかしたの?」
開いたままの扉を軽く叩いて声をかけると、模様替えをしていたのか身長よりも高い棚を抱えたアリアが首を傾げて応えた。
「あー、ちょっと出てくる、って言って帰ってこないんだが」
持っていた棚を、目的地であろう壁際に置くと、ちょっと待ってね、と言いおいて姿を消した。
見るとはなしに棚を見上げる。
大人二人がかりで持ち上げてもなお重そうな棚を、先ほどアリアは特に苦しそうでもなく運んでいた。
「相変わらず力持ちだな……」
ぽつりと呟いて、戻ってくるのを待つ。
程なくしてアリアが小走りに戻ってきた。
「レーウィスに聞いたんだけど、今は城に行ってるそうよ」
「あぁ、そうか。……迷子じゃないならいい」
「帰り道に迷わなければ、今日の夜には戻ると思うわ。急ぎの用事があるなら言付けるけど?」
軽く言われ、いや、と断る。
アリアは少し考えるように首をかしげて、部屋を見回した。
「うーん。アィルは今日忙しいの?」
「いや、そんなことはないよ」
きょとんとして答えると、アリアは笑って言った。
「じゃあ手伝っていって。途中で帰ってきてもいいように、こっちに居るって言っとくから」
「……良いけど、俺はお前ほど力ないぞ」
「そんなのわかってるわよ。あたし器用じゃないから、細かい作業をお願いしたいの」
「そういうことなら、手伝おう」
頷いて入ってきたアィルに、アリアは笑顔で迎えた。
Comment