何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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「……黙って見てんじゃねぇよ」
「いや珍しいもん見たな。何お前具合悪いの?」
「違う。何でだ」
「見慣れなさ過ぎてキモイ」
「うるせぇ」
-------------------------
何となく浮かんだ場面。
パース? 何それ美味しいの?(待て)
直線は描けるようになったけど、今度は垂直が描けるようになりたいもんです。
日々精進。
「――レイン!!」
叫んで、手を伸ばそうとした。
手は、動かなかった。
(ああ)
利き手である左手は剣を握っていて。
(この腕は)
反対側の手は感覚が無く。
(もう動かないんだ――……)
走り寄るのは間に合わない。
オルカーンはかなり離れたところにいて、いくら彼が早くても確実に間に合わないのが見て取れた。
レインは。
全身に無数の細かい切り傷を負ったまま、よろめきながらこちらに向かってこようとした。
けれど、彼の元にまでは届かない。
脇腹を抉った傷口から、夥しい血が流れ出していた。
普段から白い肌は、青白いを超えて土気色に近い。
彼はふわりと笑ってその場に崩れ落ちた。
「レイン!」
悲痛な叫びにオルカーンが振り返る。
傍らに剣を放り出し、触れようと伸ばした指の先で、レインが崩れていった。
「ルベアッ!」
間近まで走ってきたオルカーンが、迫り来る刃をはじく。
「ぼんやりするな! ……!?」
オルカーンの叱咤する声をどこか遠くに聞きながら、傍らに転がったままだった剣を手に取る。
振り向きざま、迫っていた影を切り捨てた。
その勢いのまま、剣を振るう。
麻痺した思考の片隅で、あぁ、やはり彼は人ではないのだなとぼんやり考えていた。
「……ルベア! もういい!」
オルカーンの叫び声にはっとして立ち止まる。
「……あ、あぁ……」
ぼんやりと、周囲を見回した。
動くのは自分たちだけだった。
残りは、食われたか、逃げたかのどちらかだった。
足元に転がった死体を見てため息をつく。
「……くそっ!」
苦々しげに吐き捨て、剣に付いた血糊を払い落とす。
先ほど彼が倒れた場所には何もない。
彼の服も、流した血も、何も。
「行こう。此処もまた戦闘になる」
いつもと違う硬い声でオルカーンが促す。
ふ、と軽く息を吐く。
「……分かってる。行くぞ」
徐々に近づく喊声を聞きながら、彼らは足早にその場を離れた。
叫んで、手を伸ばそうとした。
手は、動かなかった。
(ああ)
利き手である左手は剣を握っていて。
(この腕は)
反対側の手は感覚が無く。
(もう動かないんだ――……)
走り寄るのは間に合わない。
オルカーンはかなり離れたところにいて、いくら彼が早くても確実に間に合わないのが見て取れた。
レインは。
全身に無数の細かい切り傷を負ったまま、よろめきながらこちらに向かってこようとした。
けれど、彼の元にまでは届かない。
脇腹を抉った傷口から、夥しい血が流れ出していた。
普段から白い肌は、青白いを超えて土気色に近い。
彼はふわりと笑ってその場に崩れ落ちた。
「レイン!」
悲痛な叫びにオルカーンが振り返る。
傍らに剣を放り出し、触れようと伸ばした指の先で、レインが崩れていった。
「ルベアッ!」
間近まで走ってきたオルカーンが、迫り来る刃をはじく。
「ぼんやりするな! ……!?」
オルカーンの叱咤する声をどこか遠くに聞きながら、傍らに転がったままだった剣を手に取る。
振り向きざま、迫っていた影を切り捨てた。
その勢いのまま、剣を振るう。
麻痺した思考の片隅で、あぁ、やはり彼は人ではないのだなとぼんやり考えていた。
「……ルベア! もういい!」
オルカーンの叫び声にはっとして立ち止まる。
「……あ、あぁ……」
ぼんやりと、周囲を見回した。
動くのは自分たちだけだった。
残りは、食われたか、逃げたかのどちらかだった。
足元に転がった死体を見てため息をつく。
「……くそっ!」
苦々しげに吐き捨て、剣に付いた血糊を払い落とす。
先ほど彼が倒れた場所には何もない。
彼の服も、流した血も、何も。
「行こう。此処もまた戦闘になる」
いつもと違う硬い声でオルカーンが促す。
ふ、と軽く息を吐く。
「……分かってる。行くぞ」
徐々に近づく喊声を聞きながら、彼らは足早にその場を離れた。
その時目に入ったのは、赤黒い人影。
白かったはずの刀身は血脂で鈍く光り、振るわれるごとに悲鳴が舞った。
凍りついたように、ただその人影を見ていた。
血に染まる服を。
愉悦に浸るその表情を。
立ち向かう人も逃げ惑う人もみんな動かなくなった頃、その人影は楽しそうに笑いながら走り去った。
何もかも動かなくなって、彼はひっそりとその場から動いた。
月光に照らされてなおはっきりと見える赤色に混じる他の色彩は、誰かの一部だ。
知った顔。
友人だったモノ。
形相があまりにも歪んでいたり、潰されていたりで分からないものもあった。
涙は、出なかった。
がくりと膝が崩れ落ちた。
石畳だったはずのそこは、水溜りのような音を返した。
「は……はは……」
これは、夢だ。
たった一夜で、たった一人で、こんなことができるはずがない。
だから、これは、夢だ。
目が覚めたらいつもと変わらない朝で。
いつもと同じように一日が始まるんだ。
だから、早く、夢から覚めなくちゃ。
通りかかった旅人からの通報でその場に駆けつけた東大陸駐在部隊が発見したのは、腐敗し始めた死体の山と、その傍らの赤黒く乾いた石畳に座り込み、自失した少年だった。
白かったはずの刀身は血脂で鈍く光り、振るわれるごとに悲鳴が舞った。
凍りついたように、ただその人影を見ていた。
血に染まる服を。
愉悦に浸るその表情を。
立ち向かう人も逃げ惑う人もみんな動かなくなった頃、その人影は楽しそうに笑いながら走り去った。
何もかも動かなくなって、彼はひっそりとその場から動いた。
月光に照らされてなおはっきりと見える赤色に混じる他の色彩は、誰かの一部だ。
知った顔。
友人だったモノ。
形相があまりにも歪んでいたり、潰されていたりで分からないものもあった。
涙は、出なかった。
がくりと膝が崩れ落ちた。
石畳だったはずのそこは、水溜りのような音を返した。
「は……はは……」
これは、夢だ。
たった一夜で、たった一人で、こんなことができるはずがない。
だから、これは、夢だ。
目が覚めたらいつもと変わらない朝で。
いつもと同じように一日が始まるんだ。
だから、早く、夢から覚めなくちゃ。
通りかかった旅人からの通報でその場に駆けつけた東大陸駐在部隊が発見したのは、腐敗し始めた死体の山と、その傍らの赤黒く乾いた石畳に座り込み、自失した少年だった。
最近のBGMです。
SAIでブラシ使ってみようと思ったけど、難しすぎて俺には無理です。
Photoshopの方が分かりやすい…orz
…落書き見返してみたら皆ほぼ右向きだったので左向きで。
何も考えないと描きやすい方を選んじゃいますな。
ラブラブですからー。
話は聞きたくないけど傍で見てるなら面白いよね。
…あ、アップしてから、前回のと1コマ目が同じキャラだっつーのに気づいたよorz
エンレイの髪型は右耳を隠すためなので昔は短かったんだとかそんな設定があったり。