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何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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 ドォン、と眼下の町の一角で、大きな土煙が上がった。
 高台から見下ろしていた者たちから、呻くような罵り言葉が吐き出される。

「現状を報告!」
 かっちりと軍服を着込んだ青年が、鋭い声を飛ばす。
 高台には私服の民間人と軍服を着込んだ軍人とが立っている。
 と、また轟音が響き、土煙が上がった。
 その中に、ぱちりと雷のような光が走った。
 双眼鏡で見ていた軍人が叫ぶ。
「目標移動中! 次波来ます!」
 言い終わる前にまたも土煙が上がった。

「また、あいつか!」
 青年が忌々しげに吐き捨てる。

 不意に強い風とともに、高台までもが土煙に包まれた。
 所々で小さく悲鳴が上がる。
「何があった!」
「分かりません! 土煙で何も……!」
 その声を聞きながら、着崩した軍服の裾を翻して、身軽に高台を囲う塀の上に立つ。
 土煙は視界のすべてを覆っていて、見えるものは何もない。
 両腕を軽く広げ、吹き散らすようにゆっくりと細く息を吐いた。
 僅かな吐息の量を、意志の力で拡大する。
 土煙は彼を中心に晴れていった。
 青年がそれを見て、鋭く言った。
「やつを止めろ! これ以上街に被害を出すな!」
 周りにいた軍服が、一斉に高台から去って言った。

 塀の上に立ったまま、彼は眼下の町を見下ろして動かなかった。

 降り立ったのは、浅い水辺。
 人工的な地面を踏みしめ、裾まで濡らしながら、俺は荒れる息を整えた。
 薄い暗闇が自分の姿を隠してくれる。
 見つかるわけにはいかない。
 まだ。

 目の前には回廊のようなもの。
 池さえ跳び越せば、すぐに降り立てる。

 肩で息をしていると、回廊の向こう端から見知った顔が近づいてくるのが見えた。
 見つけた。
 その安堵は、すぐに消えてしまう。
 ゆっくりと近づく彼の表情は何かを押し殺しているかのようだった。
 辛そうな、その表情。

 声を、かけようと口を開ける。
 寸でで、彼の横に人影を見つけて口を噤む。

 回廊の際まで来た彼と目が合う。
 彼が自分を認めた。

 瞬間、横の男が指を鳴らした。
 目の前の池から高く水音を響かせて現れたそれに、彼が視線を向ける。
 言葉もなく、彼の目尻が微かに震えた。

 驚愕。
 衝撃。
 そして。

 ゆっくりと、けれど確実に、その瞬間彼の中の何かが死んだのが分かった。
 目から光をなくしていく彼と、現れたモノに。

 なす術も無く。

 俺はただ叫んでいた。

 涙が流れてしまえば楽になれるのに。

「ごめんね」

 僕は君の死にさえ涙を流せない。
 ずっと昔にもう流し尽くしてしまったから。
 否、心が凍ってしまったから。
 何百何千と人の死を見てきた僕には、何の感情もあらわれない。

 だって泣いても意味がないだろう?

 ただ見ているだけしかできないのなら。


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別のとこで書いた奴をしばらくこっちに移します。
 

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沖縞 御津 または 逆凪。
趣味:
絵描き文書き睡眠。
自己紹介:
のんびり人生万歳。
1日20時間ほど寝れるんじゃないかと最近本気で思う。
でもこの頃睡眠時間が1~6時間と不規則気味。ていうか足りない。
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