何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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ちらり、と傍らの赤い髪に目をやる。
彼はフォリィアにもたれたまま、どうやら寝ているらしかった。
「……エディウスはできなさそうだな」
「……気配消すぐらいならできるみたいだけどね」
苦笑気味にルシェイドが答える。
確証のない言い方が気になって、問おうと口を開いたところで扉が勢い良く開かれた。
「見つかんないー!!」
「お帰り」
「あ、ルシェイドー。本当にディリクこの城にいるの?」
前提であるルールを確認されて、ルシェイドが苦笑する。
「ちゃんと居るよ。それとも降参するかい?」
問い返され、グラディウスが唸る。
「うー……でも見付けられる自信がない……。降参するよ」
「それは残念だ」
するりと背後に立ったディリクが声を出す。
酷く淡々と言われたのにも関わらず、グラディウスは飛び上がるほどに驚いた。
「何処にいたの!?」
「この部屋に居た」
いつもと同じような無表情だったが、良く見ると笑いをこらえているのがわかった。
「マジで……! ぜんぜん気づかなかった……」
がっくりと肩を落す。
「まぁまぁ。エディウスも眠いみたいだし、今日はここまでにしようよ」
「途中で寝るとか子供みたいだよね」
「あー……、まぁ、睡眠がちょっと足りないだけだよ」
何とも言えない表情のルシェイドに片眉を上げて首をかしげながら、エディウスを抱え上げる。
同じくらいの身長のはずなのに、持ち上げた体は酷く軽い。
ソファに横たえると、小さくため息をついた。
「まったく。何だって城でかくれんぼをしようなどと思ったんだ」
「そりゃあ……」
「集まりやすいってのもあったし」
「エディウスは走り回らないし」
「特に何が必要というわけでもなし」
「まぁ僕は別だけど」
「そんな理由だよ」
それぞれが言う言葉に、がくりと肩を落す。
「まぁいいじゃん楽しければ」
「私は仕事なんだが」
「気にしない」
「ていうか君らは自分とこの仕事いいの?」
「……この間みたいに連れ戻されるんじゃないか?」
「うー……だってつまんない」
「言ってろボケが」
突然響いた第三者の声に、皆が驚く。
「やぁライナート。君も大変だね」
「おうよ。……ていうか大変だっつのがわかってんなら一緒に遊ぶんじゃなくて注意してくれ」
「たまにはいいじゃない」
「たまに、ならな」
固まったままのグラディウスの襟首をがしりとつかむと、それじゃあな、と言いおいて彼らは部屋を出て行った。
「そこまでして遊びに来なくても」
「まぁまぁ」
呆れたように言うと、ルシェイドが苦笑して宥めた。
フォリィアが視線を向ける。
皆、思い思いに寛ぎ始めていて、どうやらかくれんぼは終了のようだった。
小さくため息をつくと、また書類に視線を戻した。
彼はフォリィアにもたれたまま、どうやら寝ているらしかった。
「……エディウスはできなさそうだな」
「……気配消すぐらいならできるみたいだけどね」
苦笑気味にルシェイドが答える。
確証のない言い方が気になって、問おうと口を開いたところで扉が勢い良く開かれた。
「見つかんないー!!」
「お帰り」
「あ、ルシェイドー。本当にディリクこの城にいるの?」
前提であるルールを確認されて、ルシェイドが苦笑する。
「ちゃんと居るよ。それとも降参するかい?」
問い返され、グラディウスが唸る。
「うー……でも見付けられる自信がない……。降参するよ」
「それは残念だ」
するりと背後に立ったディリクが声を出す。
酷く淡々と言われたのにも関わらず、グラディウスは飛び上がるほどに驚いた。
「何処にいたの!?」
「この部屋に居た」
いつもと同じような無表情だったが、良く見ると笑いをこらえているのがわかった。
「マジで……! ぜんぜん気づかなかった……」
がっくりと肩を落す。
「まぁまぁ。エディウスも眠いみたいだし、今日はここまでにしようよ」
「途中で寝るとか子供みたいだよね」
「あー……、まぁ、睡眠がちょっと足りないだけだよ」
何とも言えない表情のルシェイドに片眉を上げて首をかしげながら、エディウスを抱え上げる。
同じくらいの身長のはずなのに、持ち上げた体は酷く軽い。
ソファに横たえると、小さくため息をついた。
「まったく。何だって城でかくれんぼをしようなどと思ったんだ」
「そりゃあ……」
「集まりやすいってのもあったし」
「エディウスは走り回らないし」
「特に何が必要というわけでもなし」
「まぁ僕は別だけど」
「そんな理由だよ」
それぞれが言う言葉に、がくりと肩を落す。
「まぁいいじゃん楽しければ」
「私は仕事なんだが」
「気にしない」
「ていうか君らは自分とこの仕事いいの?」
「……この間みたいに連れ戻されるんじゃないか?」
「うー……だってつまんない」
「言ってろボケが」
突然響いた第三者の声に、皆が驚く。
「やぁライナート。君も大変だね」
「おうよ。……ていうか大変だっつのがわかってんなら一緒に遊ぶんじゃなくて注意してくれ」
「たまにはいいじゃない」
「たまに、ならな」
固まったままのグラディウスの襟首をがしりとつかむと、それじゃあな、と言いおいて彼らは部屋を出て行った。
「そこまでして遊びに来なくても」
「まぁまぁ」
呆れたように言うと、ルシェイドが苦笑して宥めた。
フォリィアが視線を向ける。
皆、思い思いに寛ぎ始めていて、どうやらかくれんぼは終了のようだった。
小さくため息をつくと、また書類に視線を戻した。
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