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何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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 今までに蓄積された歪みによって、死から遠ざけられてしまった。
 自刃行為も意味が無かった。
 生者は僕を恐れ、死者は僕を畏れる。
 それは今も昔も変わらない。
 何処へ行っても。
 けれど。
 
 古びた、何の変哲もない扉を押し開ける。
 真っ暗な室内が、外の明かりを受けてぼんやりと浮かび上がる。
 乱雑な空間。
 越したばかりだろうから、この箱はまだ手付かずなんだろう。
 ここには、今一番自分に近い存在が居る。

 先代が創った、想いの結晶。
 体質的には自分と同じ。

 違うのは、力の大きさと、もうひとつ。
 彼はそれに気づいているだろう。
 僕が、彼を殺せる唯一だと言うことを。

 かたりとかすかな音を立てて奥の扉が開く。
 顔を出したのは予想通りの人物。
「やぁ久しぶり、ディリク」
 彼はいつもと同じような無表情で見返すと、淡々と言った。
「二日とたっていない。久しぶりと言うには早いだろう」
「そうだっけ?」
 言いながら近づく。
 そのまま通り過ぎ、突き当たりの壁を軽く叩いた。
「ここって行き止まりだっけ?」
 居住空間はその手前の左右にある部屋のみだ。
「その先は細い路地を挟んで隣家だ」
「フゥン」
 言いながら、壁に手を当て力をこめる。
「おい、何を……!」
 ばちりと火花が散り、青白く幾何学模様が浮かび上がる。

 数瞬の後、壁はきれいに消え、そこから外の光が差し込んでいた。
「やっぱり外が見えないとね」
 晴れやかに言うと、彼は険悪な顔でぼそりと言った。
「何をした」
「中庭を造ってみた」
 さらりと言うと彼が絶句したのが分かった。
「隣家は」
「空間を拡張してるだけだから、周りに影響はないよ。此処も外から見えないように壁があるし」
 そう言ってさっさとそこへ歩いていく。
 ざっと見回し、中央で立ち止まる。

「机、と椅子が良いね」
 言葉と同時に空気のはじけるような音を伴って机と椅子が現れる。
「周りに緑もあったほうがいいよね」
 視線を向けると、四隅から、地面から草木が生えた。
「おい」
 入り口で立ち止まったままだった彼がいらだったように声を出す。
「何?」
「どういうつもりだ。こんなものを作って」
 問いに、薄く笑う。

「必要になるからさ」

 彼が眉をひそめて押し黙る。
 いつか、彼をこの手で殺すときが来るだろう。
 それは避けようがない。
「あとは趣味かな」
 明るく笑うと彼の表情が緩む。
 苦笑する彼を見ながら、僕は思う。

 けれど、それまでは。
 この時が続けば良いと。

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プロフィール
HN:
沖縞 御津 または 逆凪。
趣味:
絵描き文書き睡眠。
自己紹介:
のんびり人生万歳。
1日20時間ほど寝れるんじゃないかと最近本気で思う。
でもこの頃睡眠時間が1~6時間と不規則気味。ていうか足りない。
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