何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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「よい、しょっと……」
束ねた本を持ち上げ、階下へと運ぶ。
溜まってしまった本の整理。
読まなくなった本は村の蔵書庫に入れてもらおうと、仕分けをしている最中だ。
「これも持って行って良いの?」
「あぁ、はい。お願いします」
背後から言われた言葉に、指さされた物を確認して頷く。
同居人である彼女は、彼が持っている本の倍以上の本を苦もなく抱えて、さっさと持って行ってしまった。
「……」
抱えていた本を下ろし、じっと手を見る。
「次行くよー?」
「あ、はい」
アリアの声に、慌ててそちらへと走った。
「……非力ですかね」
ふらりとお茶を飲みにやってきたルシェイドに、ぽつりと漏らす。
「は? 君が?」
お茶を飲む手を止めて、怪訝そうに問う。
「……アリアより歳上なんですけどね」
さらに言えば性別も違う。
しょんぼりする彼に、ルシェイドが苦笑する。
「あの子の膂力が強いのは魔力にならなかったからだよ。魔法関係からきしでしょ?」
「そうですけど……」
「君の膂力が強いとは思わないけど、アリアがいるんだし、足りないものを補うって意味で良い組み合わせじゃないの?」
強いと言うより弱い、とは言わないでおく。
「まぁ……頑張りますよ」
そう言って、彼は弱く微笑んだ。
束ねた本を持ち上げ、階下へと運ぶ。
溜まってしまった本の整理。
読まなくなった本は村の蔵書庫に入れてもらおうと、仕分けをしている最中だ。
「これも持って行って良いの?」
「あぁ、はい。お願いします」
背後から言われた言葉に、指さされた物を確認して頷く。
同居人である彼女は、彼が持っている本の倍以上の本を苦もなく抱えて、さっさと持って行ってしまった。
「……」
抱えていた本を下ろし、じっと手を見る。
「次行くよー?」
「あ、はい」
アリアの声に、慌ててそちらへと走った。
「……非力ですかね」
ふらりとお茶を飲みにやってきたルシェイドに、ぽつりと漏らす。
「は? 君が?」
お茶を飲む手を止めて、怪訝そうに問う。
「……アリアより歳上なんですけどね」
さらに言えば性別も違う。
しょんぼりする彼に、ルシェイドが苦笑する。
「あの子の膂力が強いのは魔力にならなかったからだよ。魔法関係からきしでしょ?」
「そうですけど……」
「君の膂力が強いとは思わないけど、アリアがいるんだし、足りないものを補うって意味で良い組み合わせじゃないの?」
強いと言うより弱い、とは言わないでおく。
「まぁ……頑張りますよ」
そう言って、彼は弱く微笑んだ。
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