何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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しばらく描いてなかったからすごい右手が痛い。
そして久しぶりすぎて描き方微妙に忘れてました(ォィ)
ていうか4時間かかるってどんだけ…!
灰色っぽい薄茶色の髪のはずなのに灰色に見えます。
モニタに、モニタによるんだ…!
目の前に刃が迫っていた。
疲労と怪我で身体は酷く重い。
避けきることはできない。
急所を外せば怪我で済むだろう。
けれどこの疲れきった身体で、その次の攻撃を避ける自信はない。
耳慣れた声が叫び声を上げていた。
その声に反応するように、左腕が刃を防ごうと持ち上がる。
防げは、しなかった。
よほど切れ味が良いのか、左腕はほぼ両断され、その勢いのまま刃の先端は心臓を貫いた。
引き抜かれた衝撃であふれ出す血液が、視界をも赤く染める。
急激に失われる血液に、意識が闇に落とされていく。
床に倒れた衝撃は殆ど分からなかった。
掠れた視界に金色の光が映る。
――ごめん。俺は、此処までだ。
意識の隅で謝って、彼の意識は闇に溶けた。
動くものの誰もいなくなった空間で、彼は荒い息を吐いて立っていた。
『敵』は、もういない。
自分は間に合わなかった。
目の前の彼は、左腕を失い、血に塗れた姿で横たわっていた。
銀色の長い髪は血に染まり、虚ろに開いた金色の瞳に光は無い。
先に死ぬんだと分かっていた。
だからといって、何も感じないわけはない。
崩れるようにその場に膝を突く。 そっと、まぶたを閉じさせる。
その上に、透明な水滴が落ちた。
とめどなく涙を流しながら、彼はしばらくの間じっと蹲っていた。
疲労と怪我で身体は酷く重い。
避けきることはできない。
急所を外せば怪我で済むだろう。
けれどこの疲れきった身体で、その次の攻撃を避ける自信はない。
耳慣れた声が叫び声を上げていた。
その声に反応するように、左腕が刃を防ごうと持ち上がる。
防げは、しなかった。
よほど切れ味が良いのか、左腕はほぼ両断され、その勢いのまま刃の先端は心臓を貫いた。
引き抜かれた衝撃であふれ出す血液が、視界をも赤く染める。
急激に失われる血液に、意識が闇に落とされていく。
床に倒れた衝撃は殆ど分からなかった。
掠れた視界に金色の光が映る。
――ごめん。俺は、此処までだ。
意識の隅で謝って、彼の意識は闇に溶けた。
動くものの誰もいなくなった空間で、彼は荒い息を吐いて立っていた。
『敵』は、もういない。
自分は間に合わなかった。
目の前の彼は、左腕を失い、血に塗れた姿で横たわっていた。
銀色の長い髪は血に染まり、虚ろに開いた金色の瞳に光は無い。
先に死ぬんだと分かっていた。
だからといって、何も感じないわけはない。
崩れるようにその場に膝を突く。 そっと、まぶたを閉じさせる。
その上に、透明な水滴が落ちた。
とめどなく涙を流しながら、彼はしばらくの間じっと蹲っていた。
いつも4コマにいる彼です。
一応、羽根がある時は頬の模様は無い設定。
…何でそんな面倒なの考えたかな自分(ぇ
彼は、走っていた。
何かを追いかけているわけではない。
何かから逃げているわけでもない。
本当はただぼんやり歩こうと思っていただけなのに、気がついたら走っていた。
散歩ついでの見回り。
体を動かすのは好きだ。
全身を使って、前方に見えた岩を飛び越える。
ざ、と着地したところで、ふと目に入った色があった。
緑あふれる森の中では異質な、白い塊がある。
小さくはない。
ほぼ円形のそれは、彼の身長ほどもあった。
「……?」
首を傾げた拍子に、髪に飾られたいくつもの石が音を立てた。
息はほとんど上がっていない。
白い塊に近寄ってみると、ふかふかした、毛皮だということがわかった。
少し薄汚れているが、毛足は長い。
手を伸ばして、それに触れる。
柔らかなその毛に触れたと同時に、白い塊は見てわかるほど飛び上がった。
それは勢いよく振り返ると距離を置いた。
犬に似たその獣。
――魔獣。
赤い瞳を戸惑い気味に揺らしながら、ぽかんと見ている彼を睨んでいる。
大型とされる魔獣よりも3倍は優にある体が、不意に揺れた。
あ、と思った時には、魔獣は意識を失ってその場に崩れ落ちた。
「それで何で連れて帰ってくるんだよ」
「だって放っておけないじゃないか」
「放っとけそんなもん」
ケッ、とはき捨てて、ライナートは書類に視線を落した。
「役に立たねぇ穀潰しを養う余裕なんざねぇからな」
口の悪い隻眼の彼は、視線を上げると唇の端をあげた。
「問題が起きたらてめぇで処理しろよ」
「! あぁ!」
許可が出た、と知って彼は笑顔で大きく頷いた。
何かを追いかけているわけではない。
何かから逃げているわけでもない。
本当はただぼんやり歩こうと思っていただけなのに、気がついたら走っていた。
散歩ついでの見回り。
体を動かすのは好きだ。
全身を使って、前方に見えた岩を飛び越える。
ざ、と着地したところで、ふと目に入った色があった。
緑あふれる森の中では異質な、白い塊がある。
小さくはない。
ほぼ円形のそれは、彼の身長ほどもあった。
「……?」
首を傾げた拍子に、髪に飾られたいくつもの石が音を立てた。
息はほとんど上がっていない。
白い塊に近寄ってみると、ふかふかした、毛皮だということがわかった。
少し薄汚れているが、毛足は長い。
手を伸ばして、それに触れる。
柔らかなその毛に触れたと同時に、白い塊は見てわかるほど飛び上がった。
それは勢いよく振り返ると距離を置いた。
犬に似たその獣。
――魔獣。
赤い瞳を戸惑い気味に揺らしながら、ぽかんと見ている彼を睨んでいる。
大型とされる魔獣よりも3倍は優にある体が、不意に揺れた。
あ、と思った時には、魔獣は意識を失ってその場に崩れ落ちた。
「それで何で連れて帰ってくるんだよ」
「だって放っておけないじゃないか」
「放っとけそんなもん」
ケッ、とはき捨てて、ライナートは書類に視線を落した。
「役に立たねぇ穀潰しを養う余裕なんざねぇからな」
口の悪い隻眼の彼は、視線を上げると唇の端をあげた。
「問題が起きたらてめぇで処理しろよ」
「! あぁ!」
許可が出た、と知って彼は笑顔で大きく頷いた。
カップに入った暖かいお茶を飲みながら、一息つく。
日差しはとても柔らかく、暖かい。
けれど風が少し冷たいので、暖かいお茶は確かにありがたかった。
「あぁ、やっぱりアィルの入れるお茶って美味しいわ」
「お褒めに預かりどうも」
向かいに座って自身の入れた茶をすすりながら、アィルが応える。
「アリア、頼んでいた荷は?」
庭に続く扉が開き、道具屋の店主が顔を出した。
「あぁ、あれ届いたの?」
「表通りにあるわよ。レーウィスが別の交渉してるから、私だけ先にこっちへ来たの」
横から口を出すルシェイドに頷きながら、アリアが言う。
「できれば今使いたい。持ってきてくれないか」
「か弱い女性に力仕事をさせるの?」
「女性であることは見ればわかるが、か弱いということには同意できない」
「あら、随分な言いようね」
「ここにいる誰よりも腕力があるくせに何を言う」
「あなたたちが軟弱なのよ」
さらりと言い切ったアリアに、まわりが絶句する。
笑いを漏らしたのはルシェイドだ。
「軟弱ときたか」
「アリアからしたらほとんどの人間は軟弱じゃねぇ?」
呆れたようにアィルが言う。
アリアは少し考えた後、苦笑して肩をすくめた。
そのまま中庭を出て行く。
おそらく荷を取りに行ったのだろう。
「……言い過ぎた、かな」
アィルが眉をひそめる。
「自分でもわかってるけど、改めて他人に言われると反発したくなるものだよ」
「荷のところにはレーウィスがいるんだろう。なら問題ない」
さらりと言って、ディリクは店内に消えた。
日差しはとても柔らかく、暖かい。
けれど風が少し冷たいので、暖かいお茶は確かにありがたかった。
「あぁ、やっぱりアィルの入れるお茶って美味しいわ」
「お褒めに預かりどうも」
向かいに座って自身の入れた茶をすすりながら、アィルが応える。
「アリア、頼んでいた荷は?」
庭に続く扉が開き、道具屋の店主が顔を出した。
「あぁ、あれ届いたの?」
「表通りにあるわよ。レーウィスが別の交渉してるから、私だけ先にこっちへ来たの」
横から口を出すルシェイドに頷きながら、アリアが言う。
「できれば今使いたい。持ってきてくれないか」
「か弱い女性に力仕事をさせるの?」
「女性であることは見ればわかるが、か弱いということには同意できない」
「あら、随分な言いようね」
「ここにいる誰よりも腕力があるくせに何を言う」
「あなたたちが軟弱なのよ」
さらりと言い切ったアリアに、まわりが絶句する。
笑いを漏らしたのはルシェイドだ。
「軟弱ときたか」
「アリアからしたらほとんどの人間は軟弱じゃねぇ?」
呆れたようにアィルが言う。
アリアは少し考えた後、苦笑して肩をすくめた。
そのまま中庭を出て行く。
おそらく荷を取りに行ったのだろう。
「……言い過ぎた、かな」
アィルが眉をひそめる。
「自分でもわかってるけど、改めて他人に言われると反発したくなるものだよ」
「荷のところにはレーウィスがいるんだろう。なら問題ない」
さらりと言って、ディリクは店内に消えた。