何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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…対照的な双子も好きなんですけども。
名前は決まってたけど色は決まってなかった気がするのでこんな描き方。
初期に描いたよりも幼くなってるけどまぁいいか的な…
果たしてこの双子は日の目を見ることができるのか(笑
背に流れた金の髪の間を、心臓に向けて刃を差し入れる。
よく砥がれた短剣は、さしたる抵抗もなく肉に沈んだ。
刃を根元まで差し込まれた体が震える。
振り返った表情は、信じられないという感情をありありと映してこちらを見下ろしていた。
知らない相手じゃない。
何度も会って、話をして、笑ったりもした相手だ。
本音を言うなら殺したくなんか無い。
けれどすでにバランスを欠いたこの世界で、『彼』がそれを求めるなら、殺すことに躊躇いはない。
だからせめて苦しまないように、心臓を切り裂いた。
重い音を立てて足元に崩れ落ちた体を、大量に流れだした血が赤く染めていく。
靴の先を濡らされながら、動かなくなった死体を見下ろし、短剣を握り締める。
頭の中を言い訳が駆け巡る。
こんな事はしたくなかった。
死んでほしくなかった。
それでも、『彼』が望んだから。
どれだけ言い訳を探しても、殺したのは自分自身に他ならない。
だから、誰を責めることも、出来ない。
小さな物音が聞こえて、はっとして顔を上げる。
蒼白な顔をした人影がこちらを見ていた。
堰を切ったように響き渡った驚愕の叫びを聞きながら、彼はその場から逃げ出した。
よく砥がれた短剣は、さしたる抵抗もなく肉に沈んだ。
刃を根元まで差し込まれた体が震える。
振り返った表情は、信じられないという感情をありありと映してこちらを見下ろしていた。
知らない相手じゃない。
何度も会って、話をして、笑ったりもした相手だ。
本音を言うなら殺したくなんか無い。
けれどすでにバランスを欠いたこの世界で、『彼』がそれを求めるなら、殺すことに躊躇いはない。
だからせめて苦しまないように、心臓を切り裂いた。
重い音を立てて足元に崩れ落ちた体を、大量に流れだした血が赤く染めていく。
靴の先を濡らされながら、動かなくなった死体を見下ろし、短剣を握り締める。
頭の中を言い訳が駆け巡る。
こんな事はしたくなかった。
死んでほしくなかった。
それでも、『彼』が望んだから。
どれだけ言い訳を探しても、殺したのは自分自身に他ならない。
だから、誰を責めることも、出来ない。
小さな物音が聞こえて、はっとして顔を上げる。
蒼白な顔をした人影がこちらを見ていた。
堰を切ったように響き渡った驚愕の叫びを聞きながら、彼はその場から逃げ出した。
ぽつり、と浮かぶ泡のように、意識が灯る。
最初に感じたのは、浮遊感と、息苦しさ。
呼吸をしなければ、と、息を吸い込む。
同時に開いた目に映ったのは、暗闇の中、目の前に立つ人物の長い銀髪だった。
誰、と思った瞬間に、答えが返る。
この人物が、自分を創ったのだ、と。
慣れない空気が肺を焼き、咳き込む。
声が出ない。
喉、が。
陸に上がった魚のように口を開閉していると、ふとその人物の手が伸びた。
喉に触れる、ひやりとした温度。
途端に呼吸が楽になる。
「シェセルディ……」
初めて発音した音は、けれど目の前の人物の表情すら変えることが出来なかった。
最初に感じたのは、浮遊感と、息苦しさ。
呼吸をしなければ、と、息を吸い込む。
同時に開いた目に映ったのは、暗闇の中、目の前に立つ人物の長い銀髪だった。
誰、と思った瞬間に、答えが返る。
この人物が、自分を創ったのだ、と。
慣れない空気が肺を焼き、咳き込む。
声が出ない。
喉、が。
陸に上がった魚のように口を開閉していると、ふとその人物の手が伸びた。
喉に触れる、ひやりとした温度。
途端に呼吸が楽になる。
「シェセルディ……」
初めて発音した音は、けれど目の前の人物の表情すら変えることが出来なかった。
名前決めたので公開ー。
洪霖(こうりん)
流禧を拾った人(人?)
色はまだ決めてない(キリッ