何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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「そういえば、名前は?」
お茶を入れながら彼が問う。
言われた意味を、ぼんやりした頭で考える。
さっき、彼は自分の名前を呼ばなかったか。
何故問うのだろう。
「私はリーヴァセウスと言うんだ」
彼は答えを待たずに名乗ると、お茶を手渡した。
暖かいそれを両手で持ち、首を傾げる。
「……ルシェイド」
ポツリと答えると、リーヴァセウスは困ったように眉を寄せた。
「それは役目の名前だろう? 君の、名だよ」
「あぁ……。……僕に、名前はないよ。それに、もう僕しかいないから、それが名前で問題ないんだ……」
自嘲気味に笑うと、リーヴァセウスがお茶のカップを置いた。
真剣な眼差しで、ルシェイドを見据える。
「そういう悲しいことを言わないでおくれ。……そうだ、名前がないなら、ゼギヴはどうだろう。性は……そうだね、君の前の名前から、アヴェロスは?」
ぽん、と手を叩いて言う彼に、わずかに目を見開く。
「……僕を……知ってるの?」
「うん。正確には、君の先代……リィズと知り合いでね」
さらりと言って、答えを促す。
「……良いよ、その名前で」
緩く笑って答えると、リーヴァセウスが嬉しそうに笑った。
お茶を入れながら彼が問う。
言われた意味を、ぼんやりした頭で考える。
さっき、彼は自分の名前を呼ばなかったか。
何故問うのだろう。
「私はリーヴァセウスと言うんだ」
彼は答えを待たずに名乗ると、お茶を手渡した。
暖かいそれを両手で持ち、首を傾げる。
「……ルシェイド」
ポツリと答えると、リーヴァセウスは困ったように眉を寄せた。
「それは役目の名前だろう? 君の、名だよ」
「あぁ……。……僕に、名前はないよ。それに、もう僕しかいないから、それが名前で問題ないんだ……」
自嘲気味に笑うと、リーヴァセウスがお茶のカップを置いた。
真剣な眼差しで、ルシェイドを見据える。
「そういう悲しいことを言わないでおくれ。……そうだ、名前がないなら、ゼギヴはどうだろう。性は……そうだね、君の前の名前から、アヴェロスは?」
ぽん、と手を叩いて言う彼に、わずかに目を見開く。
「……僕を……知ってるの?」
「うん。正確には、君の先代……リィズと知り合いでね」
さらりと言って、答えを促す。
「……良いよ、その名前で」
緩く笑って答えると、リーヴァセウスが嬉しそうに笑った。
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