何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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「何かあったんですか?」
城の一角で騒ぎが起こっていた。
ふと足を止めたレーウィスは、集まった人々に問いかける。
「あぁ、子供が一人紛れ込んでたんだよ」
問いかけられた人が、騒ぎの中心を指差す。
中心には、二人の大人と、その二人に両腕を取られた子供がいた。
子供は、ざんばらになった茶色い髪を振り乱して、二人の腕から逃れようとしている。
けれど、二人は衛兵だ。
子供程度の抵抗ではどうにもならないだろう。
「何をしているんですか?」
レーウィスは前に進みでると、中心へ声をかけた。
衛兵は彼の姿を認めると、子供を抑えながら背筋を伸ばした。
「不審者です。声をかけたところ、逃げ出したので捕えました」
衛兵の一人が言う。
子供は不満そうに両脇の衛兵を見上げ、レーウィスを睨みつけた。
「あたしは何もしてないわ!」
「こら、静かにしろ!」
抑えようとした衛兵の腕を逆に掴み、子供は噛み付くように叫んだ。
「離して!」
叫び終わらないうちに、衛兵が空を舞った。
一瞬何が起きたのかわからなかった。
眼の前の、自分よりも小さい子供が倍もある大人二人を投げ飛ばしたのだと理解した瞬間、レーウィスは魔力で子供を昏倒させた。
「……?」
抵抗らしい抵抗は殆ど感じず、子供はその場に倒れたままぴくりとも動かない。
「……レーウィス」
立ち上がった衛兵が近くに寄り、彼に指示を仰ぐ。
「あぁ、申し訳ないのですが、この子を医務室に運んでもらえますか?」
一瞬迷ってから指示し、踵を返す。
この件については、ライナートに報告に行ったほうが良いだろう。
そう考え、レーウィスは彼の執務室へ足を向けた。
城の一角で騒ぎが起こっていた。
ふと足を止めたレーウィスは、集まった人々に問いかける。
「あぁ、子供が一人紛れ込んでたんだよ」
問いかけられた人が、騒ぎの中心を指差す。
中心には、二人の大人と、その二人に両腕を取られた子供がいた。
子供は、ざんばらになった茶色い髪を振り乱して、二人の腕から逃れようとしている。
けれど、二人は衛兵だ。
子供程度の抵抗ではどうにもならないだろう。
「何をしているんですか?」
レーウィスは前に進みでると、中心へ声をかけた。
衛兵は彼の姿を認めると、子供を抑えながら背筋を伸ばした。
「不審者です。声をかけたところ、逃げ出したので捕えました」
衛兵の一人が言う。
子供は不満そうに両脇の衛兵を見上げ、レーウィスを睨みつけた。
「あたしは何もしてないわ!」
「こら、静かにしろ!」
抑えようとした衛兵の腕を逆に掴み、子供は噛み付くように叫んだ。
「離して!」
叫び終わらないうちに、衛兵が空を舞った。
一瞬何が起きたのかわからなかった。
眼の前の、自分よりも小さい子供が倍もある大人二人を投げ飛ばしたのだと理解した瞬間、レーウィスは魔力で子供を昏倒させた。
「……?」
抵抗らしい抵抗は殆ど感じず、子供はその場に倒れたままぴくりとも動かない。
「……レーウィス」
立ち上がった衛兵が近くに寄り、彼に指示を仰ぐ。
「あぁ、申し訳ないのですが、この子を医務室に運んでもらえますか?」
一瞬迷ってから指示し、踵を返す。
この件については、ライナートに報告に行ったほうが良いだろう。
そう考え、レーウィスは彼の執務室へ足を向けた。
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