何かいろいろ創作物を入れていこうと思います。広告変更してみた。
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眼鏡☆のリクエストでアイコン描いてたもの。
色眼鏡にしたら眼の色が映らなくなったので普通の眼鏡にしてみた…
チャラいということでアクセサリーとかいろいろつけたんだけど何だろうこの柄の悪そうな兄ちゃんは…嫌いじゃないぜ…(←
「よい、しょっと……」
束ねた本を持ち上げ、階下へと運ぶ。
溜まってしまった本の整理。
読まなくなった本は村の蔵書庫に入れてもらおうと、仕分けをしている最中だ。
「これも持って行って良いの?」
「あぁ、はい。お願いします」
背後から言われた言葉に、指さされた物を確認して頷く。
同居人である彼女は、彼が持っている本の倍以上の本を苦もなく抱えて、さっさと持って行ってしまった。
「……」
抱えていた本を下ろし、じっと手を見る。
「次行くよー?」
「あ、はい」
アリアの声に、慌ててそちらへと走った。
「……非力ですかね」
ふらりとお茶を飲みにやってきたルシェイドに、ぽつりと漏らす。
「は? 君が?」
お茶を飲む手を止めて、怪訝そうに問う。
「……アリアより歳上なんですけどね」
さらに言えば性別も違う。
しょんぼりする彼に、ルシェイドが苦笑する。
「あの子の膂力が強いのは魔力にならなかったからだよ。魔法関係からきしでしょ?」
「そうですけど……」
「君の膂力が強いとは思わないけど、アリアがいるんだし、足りないものを補うって意味で良い組み合わせじゃないの?」
強いと言うより弱い、とは言わないでおく。
「まぁ……頑張りますよ」
そう言って、彼は弱く微笑んだ。
束ねた本を持ち上げ、階下へと運ぶ。
溜まってしまった本の整理。
読まなくなった本は村の蔵書庫に入れてもらおうと、仕分けをしている最中だ。
「これも持って行って良いの?」
「あぁ、はい。お願いします」
背後から言われた言葉に、指さされた物を確認して頷く。
同居人である彼女は、彼が持っている本の倍以上の本を苦もなく抱えて、さっさと持って行ってしまった。
「……」
抱えていた本を下ろし、じっと手を見る。
「次行くよー?」
「あ、はい」
アリアの声に、慌ててそちらへと走った。
「……非力ですかね」
ふらりとお茶を飲みにやってきたルシェイドに、ぽつりと漏らす。
「は? 君が?」
お茶を飲む手を止めて、怪訝そうに問う。
「……アリアより歳上なんですけどね」
さらに言えば性別も違う。
しょんぼりする彼に、ルシェイドが苦笑する。
「あの子の膂力が強いのは魔力にならなかったからだよ。魔法関係からきしでしょ?」
「そうですけど……」
「君の膂力が強いとは思わないけど、アリアがいるんだし、足りないものを補うって意味で良い組み合わせじゃないの?」
強いと言うより弱い、とは言わないでおく。
「まぁ……頑張りますよ」
そう言って、彼は弱く微笑んだ。
「暇なんだよ」
「帰れ」
退屈そうに呟くルシェイドに、淡々とした口調で応える。
何度となく繰り返された遣り取りに、けれど彼はニヤリと笑った。
「いつも僕だけだと思ったら大間違いだよ!」
「やぁ久しぶり」
ルシェイドの影から姿を表したレヴィアールはにこやかに片手を上げた。
「……戻っていたのか」
彼が旅装のままだということに気づき、眉を寄せる。
「村にはまだ戻ってないのか?」
「あぁ、うん。さっきこっちに着いたばかりだからね。アィルは元気にしてる?」
何気なく聞いたのだろうその言葉に、ルシェイドと顔を見合わせた。
「アィルか……」
「……うん」
「まぁ……」
「もう……。……ねぇ?」
微妙に言葉を濁すと、レヴィアールは怪訝そうにしてからすぐに顔色を青くした。
「な……何が……」
神妙な顔でルシェイドと視線を交わす。
「早く行ったほうが良いと思うぞ」
「そ、そうだね、そうするよ……。それじゃまた!」
言うが早いか扉を壊す勢いで飛び出していくレヴィアールを見送って、ルシェイドが肩をすくめる。
「それで、実際はどうなの?」
「最近藥師として頑張ってるようだ。アリアとよく薬草を探しに行くらしい」
「へぇ。あの辺獣とかもいるのに」
「アリアがついてるなら問題ないだろう」
「そうだね」
あは、と笑ったルシェイドは、ディリクの視線に気づいて首をかしげる。
「お前はあの村に行かないのか?」
「あぁ、うん。僕はまだ行かないよ」
言外の含みにディリクが顔をしかめた。
「まぁ僕が行ったって行かなくったって、大丈夫だよ」
からりと笑うと、ルシェイドはカウンターから飛び降りた。
「帰れ」
退屈そうに呟くルシェイドに、淡々とした口調で応える。
何度となく繰り返された遣り取りに、けれど彼はニヤリと笑った。
「いつも僕だけだと思ったら大間違いだよ!」
「やぁ久しぶり」
ルシェイドの影から姿を表したレヴィアールはにこやかに片手を上げた。
「……戻っていたのか」
彼が旅装のままだということに気づき、眉を寄せる。
「村にはまだ戻ってないのか?」
「あぁ、うん。さっきこっちに着いたばかりだからね。アィルは元気にしてる?」
何気なく聞いたのだろうその言葉に、ルシェイドと顔を見合わせた。
「アィルか……」
「……うん」
「まぁ……」
「もう……。……ねぇ?」
微妙に言葉を濁すと、レヴィアールは怪訝そうにしてからすぐに顔色を青くした。
「な……何が……」
神妙な顔でルシェイドと視線を交わす。
「早く行ったほうが良いと思うぞ」
「そ、そうだね、そうするよ……。それじゃまた!」
言うが早いか扉を壊す勢いで飛び出していくレヴィアールを見送って、ルシェイドが肩をすくめる。
「それで、実際はどうなの?」
「最近藥師として頑張ってるようだ。アリアとよく薬草を探しに行くらしい」
「へぇ。あの辺獣とかもいるのに」
「アリアがついてるなら問題ないだろう」
「そうだね」
あは、と笑ったルシェイドは、ディリクの視線に気づいて首をかしげる。
「お前はあの村に行かないのか?」
「あぁ、うん。僕はまだ行かないよ」
言外の含みにディリクが顔をしかめた。
「まぁ僕が行ったって行かなくったって、大丈夫だよ」
からりと笑うと、ルシェイドはカウンターから飛び降りた。
年賀状で描いた子のデフォルメVer.
仕上げてから篭手の模様描くの忘れたことに気づいたりとかね!
影はブラシで水彩境界。
…これでも良いんじゃないかと思い始めたけど影に使う色が難しくてだね…。
何はともあれ。
今年も宜しくお願いします。
「主」
「なんだ? 飯ならさっき食ったろ」
視線も上げずに応える。
けれど、汀は側に留まったまま、動こうとしない。
何か言いたげな視線をいい加減鬱陶しく思って、読んでいた本から顔を上げる。
「何だよ」
黒い瞳を切なげに潤ませて、汀がじっと見ていた。
小さくて可愛いならまだしも、図体のでかい男がそんな目をしていても感想に困る。
「……用事があるならさっさと言えよ」
片眉を上げて言うと、汀は少し拗ねたように呟いた。
「主が、本ばかり見てるから」
「……」
要するにかまって欲しいわけか。
散歩にでも連れて行けと?
黒い犬に姿を変えた状態を想像して、その違和感のなさに心の中で苦笑する。
「そうだなぁ……。この時間なら、人もいないし散歩でも行くか?」
問うと、汀は嬉しそうに顔を輝かせて頷いた。
尻尾があったらちぎれるほど振ってそうだ。
そう考えながら、茅は読みかけの本に栞を挟んだ。
「なんだ? 飯ならさっき食ったろ」
視線も上げずに応える。
けれど、汀は側に留まったまま、動こうとしない。
何か言いたげな視線をいい加減鬱陶しく思って、読んでいた本から顔を上げる。
「何だよ」
黒い瞳を切なげに潤ませて、汀がじっと見ていた。
小さくて可愛いならまだしも、図体のでかい男がそんな目をしていても感想に困る。
「……用事があるならさっさと言えよ」
片眉を上げて言うと、汀は少し拗ねたように呟いた。
「主が、本ばかり見てるから」
「……」
要するにかまって欲しいわけか。
散歩にでも連れて行けと?
黒い犬に姿を変えた状態を想像して、その違和感のなさに心の中で苦笑する。
「そうだなぁ……。この時間なら、人もいないし散歩でも行くか?」
問うと、汀は嬉しそうに顔を輝かせて頷いた。
尻尾があったらちぎれるほど振ってそうだ。
そう考えながら、茅は読みかけの本に栞を挟んだ。